アトピーの症状

アトピーの症状にはどのようなものがあるのでしょうか。まず、代表的な症状は「かゆみ」です。年齢によって症状の違いがみられます。子どもの頃は首や腕・足などの関節の内側を中心にした湿潤型で、思春期に入ると患部が広範囲になり乾燥型に変わってきます。乾燥型では、頭や腿、腕などに出やすくなります。また、思春期以降は指のあたりに症状がみられるようになります。いずれにしても、この「かゆみ」のある湿疹が継続して、あるいは繰り返して続くことが特徴です。大人であれば6ヶ月以上、幼児であれば2ヶ月以上続くのが一つの目安です。

また、小さい子どもは冬などの乾燥する時期に症状が悪化し、成人になると夏に症状が悪化する場合が多くみられます。子どもの成長による症状の改善がみられていたようですが、最近では成人になってからの発症も多くなり、一概に大人になったら治るともいえないのが現状です。

乾燥すると皮膚の油分の分泌が不足し、皮膚の表面に白い粉をふいたようになることもあります。また、慢性化することで皮膚がかたくなり、ざらざらした感じになってきます。ヘルトゲ兆候という眉毛の外側が薄くなる症状もみられることがあります。かゆいのでかいてしまうことで抜けたり、皮膚の状態によって抜けてしまうなど様々ですが眉毛の3分の1くらいが抜けてしまいます。



他に合併症の心配もあります。白内障、網膜はく離、ヘルペスウィルス感染症、伝染性膿痂症、伝染性軟属腫などといった合併症は、皮膚をかいたり目をこすったりすることでおきます。そのため、目が見えにくくなったり、水泡ができたなどの小さな変化でも診察を受けることが必要です。

合併症までいかなくても、皮膚をかくことで傷ができその傷が痛んだりします。日中は我慢しても、睡眠中に無意識でかいてしまって傷ができることもあります。その傷が膿んで服と擦れてしまうなどということも考えられます。皮膚を清潔にして症状を悪化させないことが大切になります。  

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